ツアー雑感



2003/10/10〜10/12
(by さくら)

日時:2003年10月10日(金)
     19:00開場 20:00スタート
 場所:DOVE-TAIL 
     大阪府高槻市高槻町9−4ブルーピア高槻第1ビル3F(072-685-3109)    
 チャージ:投げ銭
 ゲスト:キスケ


日時:2003年10月11日(土)
     19:30開場 20:00スタート
 場所:Acoustic 葡萄館
     埼玉県熊谷市星川(048-524-5407)
 チャージ:1500円(ワンドリンク付き)
 ゲスト:ちくましげる


日時:2003年10月12日(日)
     19:00開場 19:30スタート
 場所:グッピー
     横浜市中区宮川町 京浜急行日の出町下車1分(045-241-3166) 
 チャージ:1400円(ワンドリンク付き)
 ゲスト:つつみかんペイ

私達はなるべく効率よく生きること、それが素晴らしい事だと思っている節がある。
だから、無駄だと最初からわかっていることには手をださない。
やるほうがバカバカしい。第一そんな暇がない…そういう気運。
じゃあ、そんなに効率のいい生活を送っているかと言えば、どうやらそうとも言えない。
実は毎日いっぱい無駄をやっている。
あのゴミの山を見ればいい。しなくてもいいことを一杯やっている証拠。
意図せずにやっている無駄には目を瞑っている勝手。自分が作った自分の枠の中での諦め。

それならば、逆の発想をしよう!積極的に無駄をやろう!
今回、おやじライヴツアーをやるにあたって、そんな気持ちになった。
それぞれが自分の生活を持ち、自分の仕事を持ち
かろうじて余暇と言える時間に、一緒に遊ぼう、ツアーしてあちこち回ろうと言う企て。
交通費も要るし、身体も疲れるし、いっそ家でゆっくりしてたほうがいいんじゃないの?
そう思う人が多いだろう。
でもこの無駄は楽しい。そう…「楽しい」というのが無駄の大事なキーワードだ。
どうやら、無駄というものは積極的に楽しむと「上等の遊び」に変身するようだ。
その無駄の中からでた無駄というゴミは、決して捨てるところがない。まさに宝の山。



風丸さん製作のボトルから顔を出すキャラクター人形


祭の始まり

始まりは4月のねこじゃらライヴ、3人が初顔合わせをしたところに遡る。
あの日、気持ちよくライヴを終えて、夜の宴会で盛りあがった時、初めて『おやじライヴ』という言葉が飛び出した。
ただ、そのネーミングといい、イメージといい、最初は宴会の中での絵空事だった。
でも…人生はわからない。どこに行くかわからない。
大事なのは「思い続けること」なのか…「関わり続ける」ことなのか。
絵空事に手が出て足が生えて肉がついて、『おやじライヴ』に命が吹き込まれていった。

カンチが8月のお盆休みにDOVE-TAILでライヴをやらせてもらい
その時に次の10月10日のライヴ日程が決まった。
いつもなら対バンが決まっているのに、今回は自在にブッキングしていいというマスター。
その事を私が電話のついでにやなぎさんに伝えたら、出演する気が有るという。
えっ?来れるの??そう、やなぎさんはちょうどCDの発売記念にもなるしね。
それなら風丸さんにも来てもらいたいし…話がとんとん拍子に進みだした。
秋に横浜で計画していたライヴも、それに絡めて入れようということになり、12日に横浜グッピーが決まった。
それで十分だと思っていたら、やなぎさんが11日の葡萄館の予定を取ってきた。
こうして気がつくと10〜12日の3日間、ライヴ三昧の日程が出来あがっていった。
その日程を話したら、五月の姫さんが「そんなおいしいツアーなら同行したい」と言ってくれた。
仙台からわざわざ大阪に来て、そして一緒に埼玉、横浜を回ってくれると言う。
全てがたぶん、世の中においては尋常でないものだったに違いない。
でも、話はこれで終わらない。まだまだ転がっていく。

ライヴに合わせてTシャツを作ろうということになった。
デザインは風丸さんの奥さん、プロのイラストレーターのyukoさんが担当。
なんとも楽しいものになって仕上がってきたときには、歓声を上げて小躍りしてしまった私。
垂れ幕や横断幕は、カンチの上海出張中に我が家に集った友人達の手によって見事に仕上がっていった。
みんな、どうしてなのかな…たったラーメン1杯で楽しそうに集ってきてくれて、嬉々として悪巧みに参加してくれた。
何か3次元のものが欲しいということで、キャラクター人形も作ろうということになって、毎日深夜まで慣れない針を持った。
こうして一つずつ小物が揃っていくと、気持ちが否応なく昂揚してくる。実感が湧いてくる。
無謀なことだと漠然と思っていたものが、段々輪郭を持っていったのも
こういう頼もしいスタッフがいてくれたお陰だとほんとに感謝している。

ツアーは資金不足なので、出来るだけ安価にあげようと、車での強行軍を組むことになる。
車で人も楽器も積んで関東まで大移動…(@_@)
できるんだろうか、という思いと、やるんだという思いが交差する。
とてつもなく楽しそうな匂いがプンプンしてきた。修学旅行を待つ気分。


10日大阪DOVE-TAIL

「もう起きてた?」そんな電話が朝7時を待つかのようにかかってきた。
横浜を出発した風丸さんとやなぎさんからだ。
私はもう5時から目が覚めていた。(笑)
「今、東名高速に乗ったよ」…声が弾んでいる。
あと何時間したら来るんかな…仙台の姫さんの方はそろそろ起きたかな?
何かが起こる、そんなソワソワした気持ちで朝を迎えていた。

3時ごろには我が家に全員が揃った。
小腹が空くだろうと思って、直前にあつあつのたこ焼きを買って冷めないようにタオルでくるんでおいた。
先に到着した風丸さんとやなぎさんには食べてもらったけれど
姫さんが来た時は、すぐさま音合わせにピアノの前に座ったため、す〜っかりたこ焼きのことを忘れてしまった…
(再び気付いたのは、翌日、富士山を眺めている東名高速走行中のことだった…)



さあ、これから始まるよ!えい、えい、お〜っ!


早速付けた横断幕を見て
道路に腰掛けていた女子高生が笑った。
それにやなぎさんがお手振りで応対!
すっかり『おやじライヴ』モード。(笑)


この嬉しそうな顔。
昔懐かしいオーバーオール姿で…



お仕事帰りに駈けつけてくれたキスケさん。
鞄から阪神タイガースのバンダナを取り出して
頭に巻いた。
ノッキンハープ・キスケの登場。


やなぎさんは10月1日に発売されたCDを持参。
唄がどんどんシンプルになっていくよう。
「オン・ザ・ロード・アゲイン」で幕開け。



関西初お目見えの風丸さん。
その迫力、ボリュームにみんな圧倒された。



「たっぴ」の時代のファンが西宮から駈けつけて
風丸さんの唄に感極まっておられた。
すごいことやね。




私も加わって
ニール・ヤングの『ヘルプレス』


最後はザ・バンドの『ウェイト』
楽しそうだったな〜!




年齢詐称のお2人。妙にマッチしていて、こわい。^^;)
平日ということもあり、最初は人が集らずに苦戦したけれど
拠所ない理由で5人以上のキャンセルがでたにも関わらず
24人も来ていただいて、満席になりほっとした。
最初はカンチ。そしてキスケさんがハープでゲスト出演。
そのあとやなぎさん、とりは風丸さん。
みんなこの日のために貯めていた思いを吹き出すかのように唄った。
すごくいいできだったと思う。
お客さんもみんな楽しかったと笑顔だったのが何より嬉しかった。

自宅に帰っておうどんをすすり
姫さんと私は2時すぎに就寝。
おやじ達3人は興奮が冷めないのか、まだ呑んでいた。


10/11埼玉葡萄館  10/12横浜グッピー

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